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リゲッタデザイナー“高本やすお”へ100の質問 Vol'1

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Vol'1『TV局を作りたいねん!』

 

こんにちは、シューズミニッシュ広報部の真田 貴仁です。

 

 

【 質問する人 】

真田 貴仁(さなだ・たかひと)。有限会社シューズミニッシュ 広報部リーダー 。元TV・イベントプロデューサー。関西の某コレクションにも携わり、メディア関係だけでなく、活躍は多岐に渡る。高本との縁で、2016年にシューズミニッシュ入社後、広報部に配属。

 

 

 

 

今日は、靴職人兼リゲッタブランドのデザイナーであり

会社の代表をも兼任する弊社代表 “高本やすお” へ聞いてみたい事を

社内スタッフから全部で「149問」集めたんですよ。

 

その中からアットランダムに100問選んでいただきます。

真面目な質問から、フザけた質問、何やコレというような質問等々ございますが

ヤラセ無しで全て見ていただきたいので、全100問を3回に分けて発表したいと思います!

 

 

【 質問に答える人 】

高本 やすお(たかもと・やすお) 

有限会社シューズミニッシュ 代表および “ 靴職人” 兼リゲッタブランドのデザイナー 

父、高本成雄が1968年に履物製造所「タカモトゴム工業所」を創業。2001年にシューズミニッシュを立ち上げ、2006年には法人化、2012年には株式会社RegettaCanoeを設立。以降 「楽しく歩く人をふやす」という理念を掲げ、日々社長業と商品開発から営業まで数足の草鞋を履いて最前線に立ち続けている。

 

 

 

 

 

 

 

こういうのに答えていく形でええんかな?

 

 

はい!みんな楽しみにしているので。

マジな話をファーストインプレッションで答えていただければ。

では早速参ります。『高本やすおへ100の質問』第一問目!

Q1:『新しい部署を立ち上げるとしたら、どんな仕事をする、どんな部署を立ち上げますか?』

 

 

シャベリカみたいやね!※1

 

 

そうですね!

 

 

なんやろ… 動物園の飼育員しか浮かばへんかった…

だって、そんなん急に聞かれてもわからへんもん。

全然おもんない回答やな(笑)

 

 

いえいえ

 

 

えーーーーーーーーーーーーーーーっとね

........... 大道具…かな…

 

 

その心は?

 

 

「TV局を作りたいねん!」

 

 

おぉーー

 

 

スタジオを作りたいので、小道具でも良いんやけど

基本は大道具さんのような部署を作りたい!

会社の中を楽しくするようなね!

 

 

なるほどー 美術さんは欲しいですね!

ちなみにこの質問「徳重総一郎さん」でした。

続きます。 Q2:『海外でどこ(の国)に進出したいですか?』

 

 

これはね~、やっぱり「アメリカ!!」

シンプルやけど、やっぱりデカイ国やし

作ってる映画とか “エンターテインメント” がやっぱり違うでしょ?(規模が)

そんな国で受け入れられたら、やっぱり嬉しい!!

デカイけど、中国は自分の中で違うし、ヨーロッパでもない。

ベタやけどアメリカというわかりやすい国でわかりやすい事がしたい!

 

 

失礼かもしれないんですけど

以前ラスベガスの展示会「マジック」※2に出展したり

一度挑戦されてるじゃないですか?

だからこそ、そういう想いが大きいんでしょうか?

 

 

 

マジックに出た時ね…

あの時はどこか自分の作った商品が通用するやろ! という気持ちと

当時大リーグで活躍していた日本人選手がいっぱいおったんで

「スッゲー靴を作ったのは日本人や」みたいな

アメリカでブレイクさせて逆輸入できれば!みたいな想いもあった。

でも今は単純に「オモシロイ事が出来そうやな」」という気持ちかな。

デッカい大陸やし。

島国のこんな小さい「生野区」で育った会社が世界で通用するなんてバカオモロイやん!

すんごい会社が日本にあんねんなってなったら、腹抱えて笑えると思う。

 

 

では次。 Q3:『今のミニッシュに足らないモノって何だと思いますか?』

 

 

あーーーーーーーっ 何やろなぁ??

 

 

うん。「経験」かな。

 

 

ケイケン? また何故か教えてもらっていいですか?

 

 

人間って失敗ばっかりする生き物やん?

走り出したばっかりの会社やから、経験してなくて当たり前。

「失敗を経験したおかげで、次の仕事に生き、同時に成長する事ができる。」

経験してないのに、皆が失敗を恐れて傷付くのが怖いとか思っちゃうのってすごく勿体無い。

言われた事しかしないと誰にも怒られへんし、失敗しようがないから。

でも最初はね、与えられた役割をこなさないといけないと思うよ。

でもある程度型が出来てきたら、自ら動く事を覚えて欲しい。

「経験を積み重ねる事でしか前に進めない」という事がわかってくれたらええな!

と、僕が考えている内はその問いに対しての回答は「経験」かな。

まぁ僕自身もやけどね!だって知らん事いっぱいあんもん!

会社なんて、僕一人でやろうと思っても絶対出来へん。

社内で色んな人が色んな経験をすれば、失敗を搔き集められるから面白い事が絶対できるやろな!と思ってる。

会社の皆んなに、これだけは言っておきたい

「経験が足らない事を臆病になるなよ!」

真面目に答えてしまいましたけど。

 

 

ありがとうございます。

ちなみに、この質問は上嶋さんでした。

続きまして、Q4:『靴のお仕事以外でやりたかった事はありますか?』

 

 

 

あーーーー 真面目に答えたら3つあって

まず一つ目は「漫画家」二つ目は「プロレスラー」

最後は「お笑い芸人(放送作家)」

漫画家は単純に絵を描くのが好きで

授業なんか全く聞かずに、ノートの隅っこに漫画ばっかり描いてた。

 

 

ちなみにどんな漫画を描いてたんですか?

 

 

ホラー、ギャグ、ヒーロー等々ジャンルは様々。

プロレスラーになりたかったのは、荒くれた町やったんで、強さに憧れてたんでしょうね(笑)

当時は「マッチョドラゴン藤波辰爾」※3っていうレスラーにめっちゃ憧れてたな~

お笑い芸人はダウンタウンやね!当時「ヤングタウン」※4っていうラジオを 聴きまくってました。

とにかく、めっちゃくちゃオモロかってん!!深夜帯のラジオって言うたらアカン事しか言わんからね(笑)

あとは「4時ですよ~だ」※5 とかにも影響受けまくって、人が笑うってええなぁ~って。

ただ僕は人前で話すと顔が真っ赤になって恥ずかしくなるタイプやねん。

でも、オモロイ事考えんのは大好きやから、お笑い芸人よりも放送作家になりたかったかな。

ダウンタウンさんの小学生時代の友達で、高須さんって人がおんねんけど。

高校卒業してから再開して、作家やったらどうや?みたいな流れから

本当に放送作家になりはったっていう話を聞いて

友達とそんな絡みあんねや!って当時衝撃を受けてん。

それが今の会社にもつながってると思う。

 

 

へぇーーー

 

 

だからうちの会社に友達が入ってんのとかでも

「アカンことないよな?」って。

まぁ大体アカンって言われんねんけど…

 

 

藤尾さん、一木さん上嶋さんetc…

 

 

もう今は全員友達じゃないっすけどね~(笑)

 

 

って言える仲の良さですよね~! 正直羨ましい。

 

 

まぁ漫画家にしても、プロレスラーやお笑いにしても

3つの職業に共通して言えるのが

「人が喜ぶこと」やねんな~って。

それが靴づくりに繋がってんねやろね!

 

 

高本さんにとってエンターテインメントなんでしょうね!

 

 

そうっすね!

真面目な話「衣・食・住」に絡まない事でお金がもらえるってスゴイ事やと思ってんねん!

漫画家さん、プロレスラー、お笑い芸人って、ご飯も着るもんも作らへん。もちろん家も建てへん。

そんな人の生活に絡めへん事でお金がもらえるって平和な世の中でしか出来ないじゃないですか?

楽しい事を作るのって実はめっちゃシンドイことやねん。

靴作んのもそれらと一緒やなって思ってます。

エンターテインメントって何なのかを考える良いきっかけになります。

 

 

はい。 ネクスト行きます。

Q5:『東京オリンピックが2020年にやってきますが、注目する競技は何ですか?』

 

 

何それ? 全っ然興味ないわ…(笑)

「パラリンピック」かな?

 

 

それは何故ですか?

 

 

競技というか僕の大好きな「根木さん」※6っていう

車椅子バスケの方がそれに向けて動いてはるのが理由。

いっぺん挫折を経験した人が、立ち上がると決意してそこから一歩踏み出せるってスゴイなって。

その根木さんは十代の時に車椅子生活になって「リアル」って漫画のモデルになってはる人です。

一度取材でお仕事させてもらった後、偶然飛行機でご一緒した時なんかは到着までずっと二人で喋ってたっていう。

そんで空港着いて、根木さんが颯爽とシャーッて降りてこられる時は息子と二人で「カッコイイーって」

 

 

続きまして中崎町店から。 Q6:『理想の女性のスリーサイズは?』

 

 

 

日によるっ!

 

 

(笑)どういう事ですか?

 

 

だから、まっすぐなラインも良いし

ボン・キュッ・ボンも良い。ぽっちゃりも好きやし~。

ホンマに日によんねん(笑)

 

 

(笑)ネクストです。 Q7:『お好きなステーキの焼き具合は?』

 

 

ちょっと赤味が残った感じの焼き具合が好きなんで、ミディアムレアです。

 

 

ドンドン行きます。 Q8:『お笑いが好きな高本しゃちょう 今一押しのお笑い芸人は誰ですか?』

 

 

“じゃるじゃる” あと、“千鳥”も最近めっちゃ好きやね。

 

 

 Q9:『好きな仕事道具を教えてください。

 

 

「ほうちょう」

 

 

何にお使いになる道具なんですか?

 

 

裁断する時に使う「裁断包丁」やね。

もう19歳からやから25年使ってて、だんだん刃がすり減ってきてんねん。

だからその刃がなくなったら引退しようと思ってる(笑)

 

南船場店のスタッフからです。Q10:『次に挑戦したい事は何ですか?』

 

 

キックボクシングです。

 

 

それはまた何で?

 

 

昔からやってみたかったんです… 綺麗な左ハイが蹴りたいんです!

 

 

はい。Q11:『今何をしている時が一番楽しいですか?』

 

 

新しいデザインを考えてる時。

その新しい木型・底型を削ってるとき。

 

 

すっごい集中してますもんね?

ブログを拝見してると、それが「楽しい」と書いてらっしゃますが

僕らからみると「アドレナリン」が出てる状態なのかな~なんて思うんですけど…

 

 

実はね、アドレナリンじゃなくて、ドーパミンとかセロトニンが出てるんですよ。リラックスしてるからね!

アドレナリンが出てる時は周りの声が聞こえないんだけど

木型削ってる時は集中しててなおかつリラックスできてるいい状態なんで周りの音や声が全部聞こえる!

時間は長く感じんねんけど、それが嫌な時間じゃなくて

一瞬で過ぎ去ってるっていうめっちゃ良い時間やねん!

すっごい楽しい!

 

 

これは企画部からの質問でした。 続いて、Q12:『手塚プロの次にコラボ商品を作られる予定はありますか?』

 

 

無い!今コレとコラボをやりたいってのは無いですね。

 

 

RinC部からです。 Q13:『リーダーとはどういう存在であるべきだと考えますか?』

 

 

リーダーとは…(少し考えて) 「べき」じゃないな~。

やりたい人! やりたい!と思ってる人がリーダーやったら良いなと思います。

最近思うのは、リーダーとは「あなたがリーダーです!」って任命されるものじゃないなって思います。

 マネージャーは任命できるけどリーダーは任命できない!

うちにも「セクションリーダー」は存在するけど、それって「セクションマネージャー」やなって。

リーダーってやりたいって思ってなる人やから。

やりたいって人の周りには勝手に人が集まるもんやし、

「集まれ~!」ってなんぼ言うても人なんて集まらへんねん。

それはマネージャーの仕事やねんな。

 

 

なるほど~ ありがとうございます。 では次 Q14:『食事に行って「シェフ」って呼んだことありますか?』

 

 

ふふふっ あるか~っんなもん(笑) 誰からの質問や(笑)

 

 

ロジチームからの質問です(笑) では次の質問行きましょう! 

Q15:『最近心から楽しんでいる事はありますか?』

 

 

はぁ~(天を見上げながら)そういう質問好きやな~! あのね、ウチの会社の未来を考えてる時かなぁ。

 

 

その未来というのはかなり遠い未来のことなのか?近い未来のことなのか?教えていただけますか?

 

 

今、NIKEは1兆円企業なんかな?

そんな大きい企業に何でなられへんのか?って理由を考えてた時に

何年以内でその規模になれという制限をつけられたら厳しいけど、

制限がなければ、なられへん理由はないわな!って。

今後、ややこしい事、しんどい事、出会いや別れが山程あると思うねんけど

この会社でこれからどんな事や人と交わっていくんやろうって考えるのは楽しいな!

主人公がいっぱいおるから 多分楽しいよ!

 

 

フンフン はい。 Q16:『今まで生きてきた中で戻りたい瞬間はありますか?』

 

 

これもないんですよ。

 

 

今が一番?

 

 

あのねぇ タイムマシーンとかに乗ってしまったら、歴史が変わるんが恐い。

あの時あの求人をだしてなかったら、「あいつ」や「あの子」に会われへん。

自分の息子に会われへん可能性もあるしね。

 

 

出会いが変わってしまいますもんね。

 

タイムマシーンに乗りたい人の気持ちがよくわからない時があって

そんなに今の自分を否定したいんかな?とか思ってしまう。

今の自分で十分ええやんて思うねん。

恥ずかしい事とか消したい過去はいっぱいあったけど、それがあったから今があるっていうのは痛烈に思うんで。

 

 

昔から “今を大事” にされてるんですか?

 

 

いやいや、昔は過去に戻りたいって事はいっぱいあったよ。

でも振り返ったら、拭い去られへん過去ほど役立つもんはないって思うねん。

吐くほど辛かった事とか、苦しかった事が今猛烈に役立ってるって感じるから。

戻りたいって思わないねんな~。

 

 

ありがとうございます。

では、Q17:『今のRegettaCanoeに足りないものって何だと思いますか?』

 

 

だから「経験」やって言ったやろ(笑)

 

 

これも上嶋さんです(笑) 次々行きましょう。

Q18:『生活の中で常に気にかけてる事を教えてください。』

 

 

うーーーーん(しばらく沈黙) 寝ることっ!

健康法とか特に気にかけてなくて、運動するタイプでもないんやけど

「寝る」っていうのだけは大事にしてます。

嫌なことは寝て忘れようとかね。

 

 

何時間寝るとか決めてらっしゃるんですか?

 

 

8時間! たまにゆっくり出社するときあるでしょ(笑)

まぁ、熟睡できるような環境は大事にしたいと思ってます。

 

 

Q19:『高本やすおさんから見た今は亡き前会長(成雄さん)はどんな人でしたか?

また、何かエピソードがあれば教えてほしいです』

 

 

放任主義…に見えて、ちゃんと遠くで見てくれてる感じかな。

ほんで、ちゃんと失敗させてくれる。「とりあえずやってみ?」って

ホンマにやばい時は寄り添ってくれる。

あれこれ命令された記憶はあんまりないねんけど

「何で今こうしてるか教えてほしい」みたいな問いがたまにあって

ちゃんと説明したら、「わかった」って委ねてくれる。

そうやね。委ねる事がとても上手な人やったな~。

 

エピソードと言えば、小学校低学年の時、親戚4家族ぐらいで旅行に行って

平泳ぎで泳いでるオトンの背中に乗せてもらった思い出がある。

ホンマ一瞬だけやけど。

あとは、俺、小学5年ぐらいまで駒付き自転車しか乗れなくて

小六の時に初めて駒無しの自転車に乗れたときにオヤジが、

「近くの居酒屋まで乗せてってくれるか~?」って2人乗りで走った事があって

「ありがとう」って言ってもらって

「あっオヤジの役に立てた」って、嬉しかった思い出がある。

 

 

僕が入社した時はすでに高本やすおさんが社長でいらっしゃいましたけど

前会長がご存命の時は専務だった訳で、 その当時は成雄前会長の事を何てお呼びになられてたんですか?

 

 

 

「お父ちゃん」 やね。

親父は僕の事を「専務」って呼んでた。

会長って呼ぼうとした時期はあったんやけど

家族経営ってルーツがあるから、なんか面倒くさいなって。

親父が僕の事を役職で呼ぶんなら僕はオヤジの事をお父ちゃんって呼ぶわ!みたいな。

 

 

 

ありがとうございます。

ひとまずVol'1はこれにて終了でございます。

Vol'2は近日公開予定ですので

引き続き、ご覧いただけますと幸いです!

 

 

※1 シャベリカ : 54のトーキングテーマが書かれたトランプカード。気軽に話すきっかけに最適。

 

※2 マジック : 全米最大のアパレル展示会

 

※3 マッチョドラゴン藤波辰爾 : 日本の男性プロレスラー。本名・リングネーム:藤波辰巳(読み同じ)

 

※4 ヤングタウン : MBSラジオ(毎日放送のラジオ部門)で放送している番組。

 

※5「4時ですよ~だ」: 1987年から1989年まで毎日放送で放送されていたバラエティ番組。それまで全くの無名であったダウンタウンらのお笑いタレントが、ブレイクするきっかけとなった。

 

※6 根木さん : 根木慎志(ねぎしんじ)シドニーパラリンピック車椅子バスケットボール元日本代表チームキャプテン。

 

 

【高本やすおよりこの記事をご覧の皆様へ】

「僕に聞いてみたい質問を募集します!

僕の事はもちろん、商品についてや、デザインについて

会社の事等なんでもお答えいたします! 」

下記メールフォームにお送りいただければ

回答させていただきますのでドシドシご質問下さい!

information@mini-shu.com  

 

全体企画・インタビュアー:真田 貴仁

ライター・カメラマン:松田 良平

 

 

↓Vol'2 / Vol'3はコチラから!1

 

 

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