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真柴勝一の“街遊楽歩”~未知を探し、道を知る~ 第二回

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“シューズミニッシュ社(以下 : ミニッシュ)の物流倉庫である、ロジスティックセンター(以下 : ロジ)のセンター長である「真柴 勝一」。

第二回では、マネジメントについてや、ミニッシュ社&リゲッタカヌー社の企業文化でもある“日報”について
さらに、生野区の靴産業などを語ります。








 シューズミニッシュ・リゲッタカヌーには“日報”という文化がありまして、書き方もフォーマットも自由ですが、真柴さんは日報の書き方を重要視されてるなと感じていまして、“日報”について、どのように考えていますか?







品質管理部(以下:品管)、デリバリーチーム(以下:デリ)に“日報”は“観分判”(かんぶんはん)で書きなさいと教えてるんですよ。

“観分判”とは、「観察・分析・判断」の頭文字から取ったビジネス用語で、 説明させてもらうと、観察「問題点を発見する事」 分析「原因を確定する事」判断「改善と改革案を起案する事」なんですけど、物事を常にその視点で見てたら、問題点が何かわかってくる。

自分が何をすべきかがわかるので、それを日報で書きなさい、「それが報告や」と教えてます。









実は、真柴さんが“観分判”を教えてはると何かで知って、久しぶりに聞いたワードだったので…







極端な話、僕は日報を書くための仕事でも良いと考えてて、その視点で仕事できていたら、「何か問題を見つけないといけない」と、目線が変わるじゃないですか?
そういう事を365日繰り返してたら、物事の見方も変化してくるし、自分が何をしなければいけないのか?判断できるようになるんです。

答えは間違ってても良いので、その視点を持つ事が大事やと思ってるんです。
日々で捉えると、ちょっとの成長かもしれんけど、それを1年やり抜いた子と、何もしてこなかった子ではすごい差がついてくるんです。

前職で教えてもらった事なんですけどね。







どこで学習されたんですか?









前職の社内に教育チームがあったんです。 そういったセミナーを開いたり、試験なんかもありました。
その試験をパスしないと昇進できないんですわ。









前職で勤められてた宿泊業界の話ですが、アルバイトで入社され、認められてホールマネージャーになり、レストランを仕切るようになって、また認められ社員になり、それから支配人に抜擢される過程でしたよね。









「部門マネージャーになる為の試験」「支配人になる為の試験」他にも各部署長になる毎に試験はありましたよ。







では、日報の話に戻るんですけど、宿泊業界でらっしゃるから日々の事は記録しておられたんですね。









今の日報はエクセルベースで作ってるんですけど、見る為には毎回添付ファイルを開く必要があるんで、高本社長からは、「読みにくい(笑)」って言われて(笑)
「変えましょうか?」って言ったんですけど、自分自身で見返す物やから、管理しやすいようにやってくれたらええって言われたんで、あの形でいってますね。










そうなんですね。







(スタッフには)やったことをちゃんと報告しないと「伝わらへんかったら、仕事してへんように見えるで?」って。
評価の無い仕事をするなんて、やってて損やと思ってるんで、その部分はちゃんと伝えるようにはしています。









センター長として、品管・デリと2つのチームを纏めてらっしゃいますけど、メンバーと対話的な所は工夫されたりしてます?







してますよ。
今、ロジ内のオフィスでは、品管とデリが机を並べて仕事してるんですが、スタッフ同士で会話をするだけでも学ぶ事があると思ってまして、普段のコミュニケーションから気付くことは沢山あるんで、対話は大事にしています。

昔にあった「一杯飲みに行こか?」的な事はあんまり無いですけど、問題が見えた時には出来るだけ言うようにはしてますよ。
昼ごはん一緒に行ったりとか。
酒が入ってない時に話さないといけない内容もありますし(笑) そこは分けてるつもりですね。

パートさんやバイトさんにも気になったりする時に直接聞く事はもちろんありますけど、基本はリーダーに任せてます。







今のロジチームのリーダーは、デリの小峰さんと、品管の一木さんがいるんですが、真柴さんを含めた3名で仕掛けや仕組みの話をされたりするんですか?









3人で、というのはそんなに無いですね。もちろん情報のシェアはしますけど。

後は、気付いた問題点を投げかけて、「どう動いて行くんかな?」「どういうやり方するんかな?」というのを見てたりというのが多いですね。
なので僕は、投げるだけなんで大雑把ですよ(笑)

進捗が遅かったりすると、「どうなってんねん?」と聞きますけど。









今後の方向性を聞かせてもらってもいいですか?






正直な所、物を作っていくって難しいですね。
朝早くから夜遅くまで働いてくれてる加工場さんや、協力工場さんがいてくれてる中、僕らは企業に所属している事もあって、法律もあってあんなには働く事ができない。

あれだけ一生懸命働いてくれている加工場さんや、協力工場さんの為にも、 もっともっと生産性を上げていく為に、僕らメーカー側が仕事の内容を濃くしていかないと合わないわけですよ。

第2回の中期経営計画でも発表した新しいプロジェクト「自社工場」に関しても、試算してみたら「どのように、やっていけんのかな~」と思ったり…

例えばオートメーション化を進めて、マニュアル化していって、専門職でなくてもできるような仕事の方法にしていかないと厳しいかな… と。









誰が何処を担当しても大丈夫なようにオートメーション化していく方がいい?






もっと言うたらパートさん? 作業を中心に専念してくれるようなスタッフが主になっていかないと。
靴は職人しか作れないという現状を破っていかないとちょっとマズイ...... うん...

生産性が上がると言うことは働く場が無くなるという事にも繋がるかもしれませんが、残っていく為には、何をしないといけないか?を明確にしていかないとシンドイと思います。










そうなんですね。
では、続きまして「中計(中期経営計画)」率直にいかがでした?






新しいトピックスの発表があって、それをどうこなしていこかな?って思ってます。
僕は、そのトピックスを作ってる場に参加していないんですが、内容を聞いた感想は「ほんまに勝算ありきで発表したんか?」とは思いましたが(笑)

ただ、そうやって自分達に負荷をかけていかないと。 目標がない事には仕事じゃないんでね。
でも、中々ハードル高いなとは正直思ってます(笑)










過去お勤めされてた中で中期経営計画に携わったご経験はあるんですか?






過去2社とも無かったですね。 そういう発表もしてなかったですよ。
でも、ああやって公の場で公表するんですから、中々のハードルですよね(笑)










改めて、生野区の靴産業について聞かせてもらえますか?





自分も一度この業界を出たからこそ感じる事ですけど、時代に求められてる物と、そうでない物があって、求められてる物はわかってるけど、過去の成功が邪魔をしてる感じはありますね。

今は、すごく時代のサイクルが早いので、「俺は昔こうやって成功したんや」というのは経験としては理解できるけど、それが通用するかといったらそれだけではないと思うんですよね。






例えば、1~5のパーツを使って作られる、Aという売れるデザインの商品があったとして、1と2のパーツを妥協しないとお客様が求めるプライスにならない中で、「1と2のパーツはこういう方法しかできひん」というようなやり方で通用していたんです。

今までは、生野と長田(神戸)の中だけの勝負やったんですけど、今は「中国を初め、海外と勝負してるんやで」って事を理解した上で戦わないと。

ただ、高本社長には「ここまでしかできへんけど、それでもお客様が求めるプライスを叶える努力や勇気も時には必要や」っていうやり方も教えてもらったんですけどね。






なるほどですね。
今日のインタビューは以上になります。
有難う御座いました。
また機会があったら色々お伺いしたいのでお願いしますね!









解りました。
僕で良かったらいつでもOKです。
有難う御座いました。



↑インタビューを終えた“真柴”








編集後記

 インタビューを終えた後も話がつきない二人。
“真柴”はこれからも未来に向かって一歩ずつ歩いていく。
未知を探し、道を知るために。




第1回はこちら

 

 

 

おわり










    全体企画 / 構成 / インタビュアー / 編集
 
真田 貴仁
ニックネーム / さなっさん

 

    撮影 / ライター
 
松田 良平
ニックネーム / タイラー
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