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ミニッシュ広報部

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突き進む 三ツ葉シューズ‼ ~ゆるがない ものづくり への願望~ vol.2

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日本や海外でも販売されている
リゲッタシリーズ。
その製造を担い生野区中を駆け回る協力工場の一つ、「三ツ葉シューズ」。

その代表を務める高山 彰男(たかやま あきお)社長へ、vol.1に続き広報部 真田がインタビュー。






真 
後半も宜しくお願いします。


 高
お願いします。


真 
うちの部署で一番今やりとりさせてもらってる部署はどこになるんでしょうか?


 高
企画部さんですね。
サンプル作って、型合わせとか。
「これどうでした?」とか、現物作る前にチェックする感じですね。


真 
サンプルで色々とやり取りさせて頂いているんですね。
生産管理とかともやり取りあられるんですか?


 高
あります。
材料いつ入るとか、いつまでに納めるとか、そういうやり取りですね。


真 
昔と今の生野、履物で考えると移り変わりとかってありますか?


 高
ないです、変わんないですよね。
昔良かったかもしれないですけど、昔の職人さんてよう言いはるんですけど、「昔はこうやった、ああやった」ってよう聞くんですよ。
考えを変えていかんと、時代時代の。
全然昔とクオリティが違うんでね。

僕この業界入って、やっぱり未だに素人って思ってるんで。
毎日が勉強、そういう思いでやらんと、駄目だと思います。


真 
今ここのスタッフさんは何人位いらっしゃるんですか?


 高
僕入れて、8名ですね。
ものづくりっちゅうのは、この業界じゃなくても簡単な事じゃないんで。
ロングバージョンはコチラ


真 
改めて後半も宜しくお願いします。


 高
お願いします。


真 
うちの部署で一番今やりとりさせてもらってる部署はどこになるんでしょうか?




 高
企画部さんですね。
サンプル作って、型合わせとか。
「これどうでした?」とか、現物作る前にチェックする感じですね。


真 
サンプルで色々とやり取りさせて頂いているんですね。生産管理とかともやり取りあられるんですか?








 高
あります。
材料いつ入るとか、いつまでに納めるとか、そういうやり取りですね。
他にも作ったものを納品した時のやり取りで、トラブルあった時ですね。


真 
高山社長がシューズミニッシュ社
一本でやると決めてから、
今も一本?







 高
はい。そうですね。
たまに、発注の量産の仕方を見てて、ミニッシュさん、無理してんちゃうかなと思う事もありますよ。
僕らの事を考えて(仕事を回して)くれてると思うんですけど。
「高本社長大丈夫かなぁ?」って、ほんまに思う時もあるんすよね。
だからそれ考えて(仕事)きたら一生懸命するんですよね、うん。


真 
第二回中期経営計画
来て下さったじゃないですか。
見て頂いて率直な感想、
いかがでした?







 高
うーん。
あんまりよう分かんなかったですね。
あの~、数字とか僕嫌いていうか全然分かんないんで(笑)。
難しい事言うてはるなぁみたいな。


真 
因みに3年前に一回目があったんですけど、そん時も来て下さいました?


 高
行きましたね。
一回目に発表されたことが現実になってる部分もありますよね。
3年前は、カスタマーセンターなかったけど、実際出来たんで。
徐々に発表した通りになってんのかなぁって思いますね。




真 
昔と今の生野、履物で考えると移り変わりとかってありますか?


 高
ないです、変わんないですよね。
変わんないから廃れてる部分もあると思うんですよね。
昔良かったかもしれないですけど、昔の職人さんてよう言いはるんですけど、「昔はこうやった、ああやった」ってよう聞くんですよ。
考えを変えていかんと、時代時代の。
年配の方が必ず言うのが「昔はこうやったから、これでいけんちゃうのん」て。
勝手に決めはるんですよね。でも時代に合わせてちゃんとしてもらわなあかんので、全然昔とクオリティが違うんでね。


真 
その考えいつまでも
持ってたら困るよと。







 高
考え変われへんから無理です。
ミニッシュさんとことやろうと思ったら、昔の考えじゃぁ…それやったらせんほうが良いと思うんすよね。
その事でうちの親父とよう親子喧嘩しましたもん。


真 
考え方について?




 高
そう、考え方とか、「俺はそれ違う!」って。
「物事によって考え方変えな、数字見たら分かるやろ。」って言うんです。
最近はそういう喧嘩は無くなったんですけど。
そん時代に合わした物を作るにあたって、考えんと駄目。
だから僕この業界入って、やっぱり未だに素人って思ってるんで。
毎日が勉強、そういう思いでやらんと、駄目だと思います。
だからサンプル1つにしろ、職人さんにやらさなくて、僕自身がやって、ミニッシュさんの企画部とまた打合せとかしますしね。


真 
あえて高山社長自身がやられて、
その感想をうちの担当者と
やり取りする?


 高
そうです。
で、OK出たら、僕らが職人さんに伝えれるじゃないですか。
ならエエもんできるって感じで。
いきなり振ると間違いが起きてしまう。


真 
一回社長がやる事で、助言なりアドバイスを職人さんに言えるから?







 高
そうです。他の職場(職人)さんは分かんないですよ。
三ツ葉シューズはそういうやり方でやってますね。
分からない事は分からないんで。
職人さんて「前やったらいけたんよ」とかそういう考えの人がほとんどなんで。
それは助言というか、あーせーこーせー言うたら聞いてくれるんで。
問題無くいくのかなと思ってやってるんすけどね。


真 
ミニッシュ社の商品が、"別物だ"と前回伝えて下さいましたが、改めて教えて欲しいんですけど、他社の靴とよその地域やったりと
何が違います?







 高
底の成型からインソールから全てが違うんですよね。
全ての部分にお金をかけてるなと思いますよ。普通のメーカーじゃ出来ないですもん。
やっぱりそれなりの材料使ってはるんで、生地も底も。
僕ら大体値段分かるんで。
だから他社は真似できないですよ、真似したとはいえ値段が合わないですねぇ。
ミニッシュさんはもうブランド化なってるんで、ある程度値段は通ってるとは思うんですけど。
その点が全然ちゃいますね。


真 
そうなんですね。







 高
(笑)。
本心で言ってますから。
だから僕ら何年何十年やってても、分からん事が多いんですよ。
いつまでも素人と思ってるんで勉強なんですよ。
そう思わないとミニッシュさんと出来ないんすよ(笑)。
「こうやろ」ってやってても、間違えたりっていうのもたまにあるんで。
だから、やっぱり、ずーっと勉強やなって。







 高
僕は機械購入してまで、自分所で仕上げるって手段を取ったんですよ。
ちなみに、僕ん所は藤本っていう若い義理の息子を育ててます。


真 
藤本さんは働いていてどうですか?







 高
昔と比べると大分変わりましたね。
今は僕が言う前に、自分でテキパキ動いて、たまにミスしたりするけど。
それはいいかなぁと。
一生懸命やってくれてる。
今はチームでやってるような感じですかね。


真 
後進育成ですかね?







 高
そうですね、ほんまに、この商売中途半端じゃ出来ないんでね。
やるんやったら一生懸命やる。
色々あるんすけど、お互い成長したらエエなって。

藤本はものづくりが凄い好きみたいで、他所の機械屋さんでさわらせてもらった時に凄い感動したみたいで。
そっから「機械を買って仕事場に入れるから頑張れよ」っていう話をしたんですよ。
ただ、三ツ葉にいる以上は真剣にやらんと、中途半端な事やったらあかんと。


真 
二十数年やってきたからこそ、ものづくりの厳しさがあったり?







 高
僕自身が、藤本によく話するんですけど、ミニッシュさんは色んな職場(職人)さん、色んな協力工場さんがいると思うんですけど、「ミニッシュとの関係の中では生野一目指す。とりあえず目指す!」と。
「ここ(三ツ葉)に出したら問題なく商品が仕上がるぞ」と。
やっぱり人が履いて歩く物なんで、履物作るの中途半端やったら絶対駄目なんで。
やっぱりそういうの俺らが全部解っとかんと。
で、ミニッシュさんの企画部と相談して一つの商品出すって感じにしないと、駄目と思うんすよ。







真 
厳しさの話を
聞かしてもらいました。
それでは、昨年1年お世話になりましたワークショップ:レッツリゲッタカヌー(以下:レッツ)の事を
聞かして下さい。
そもそものご縁て、
どういう経緯でお世話になる事になったんでしょうか?


 高
当時のミニッシュ担当者が「お客さん連れて来るんで工場見学させて下さい。」と相談があって「見ていいよ。」って言うて、当日どう言うてんねやろうなぁって聞いてたらアレ?と思て。
「ちょっと待って!」って声掛けましたね。


真 
そのアレっていうのは?







 高
説明は出来てるけど、それじゃ伝わらんやろみたいなのがあって。
で、「ちょっと、俺、やろか?」となりまして、それが自分がやるきっかけですね。
普段やったら現場に一般の方は来ないじゃないですか?
「俺がやったほうが伝わるんちゃうのん」って思って、始めました。
で、その担当者と色々打合せしてやったんが昨年ですね。


真 
ちょっと聞いてたら、「もうちょっとこうしたら伝わるんじゃないか」とか、「もうちょっとここも言ってよ」という思いになられた?






 高
そうそうそう。
「次回から俺が話すわ」って。
それが2年前ですね。
で、昨年、言うたんが「やるんなら週末や休日に、時間たっぷりあって、現場動いてない時にやろう」って。


真 
なんでそういう風に
思ったんですか?


 高
他の従業員、僕らのパートさんも居るから、あっちもこっちも僕が気になるんで、真剣にお客さんに対して教える事出来ないんで、だから「休日俺出てくるから」っていう提案を。
で、土日、週末になった。
それがまぁ楽しかったですけどね。
僕はお客様に伝えたいだけで。







 高
よう(ミニッシュからも)「感謝してます」言われるんすよ。
「いや、される事もしてないし、やりたい事してるだけやから。」と。
ただ僕はやりたいからやってるだけなんです。
だから僕もっと説明など解り易くなるように色々調べて、どういう教え方がエエとか、この成分は糊に対してどうかとか調べて、で、お披露目するみたいな。


真 
どんな形でお客様の事
思って下さってたんですか?


 高
どうやったら楽しんでくれるかなとか、どう言ったら解ってくれるかなとか、そういう点ですよね。
来てもらった以上はお客さんに楽しんで欲しい、解って欲しい、それだけの思いでやってただけなんで。


真 
都度話す事とか考えたり
してくれてたんですか?







 高
そらぁ考えましたよ。
どうやったら笑うかなとか。
やっぱり考えますよ(笑)。
見てる人は飽きるかもしれないんですが、言葉一つでも自分で考えながら、レッツの前日、家に帰るのに車ん中で一人で予習してるからね、ずっと(笑)。
色んなとこから来てくれてるじゃないですか。
一回だけ、うちの近所の富田林の人おったんですよ。
あれはビックリしました。
「ああ!おんねや!」みたいな(笑)。
そういうのが楽しいみたいな。
(※富田林…大阪府南河内地域にある市)


真 
お客様とのやりとりが?







 高
そうですそうです。
どっから来てる人が多いんかなとか色々考えながら。
だから一回遠い所、福島かどっかから来てた人いたでしょ。
だからもう尚一層頑張らなあかんと思いましたからね。
僕、凄い人見知りするんですよ。
でも、仕事ってなると、靴業界ってなると、スイッチ入っちゃうんですよ。
だから、人見知りじゃなくなるんですよ。
普段は喋ろう思っても何喋って良いか分からないんですよ。


真 
ええ!ほんまですか!


 高
はい。
だから仕事の話になると、ブワーってなるんですよ。
そんな感じなんですよ。
仕事の事やからテンション上がってこう言えるんですけど。
だから普通の普段の会話せぇ言われたら僕、何言っていいか分かんないす(笑)。
仕事やったらなんぼでも話せますけど。


真 
最後、質問コーナーみたいなん
やってくれてて。
あれはどういう意味で
考えたんですか?







 高
やっぱり、レッツに参加して下さってる方はミニッシュさんのファンっていうのが大半じゃないですか。
どう思ってんのかなとか。作る事でここがこうやなとか分かって欲しいというか。
靴の保管はこうやでとか。
そういうのって作る人間から聞くっていうのがないじゃないですか。
だからそれが、僕は伝えたいっていう。
説明終わって「今日はお疲れした」は、味気ないじゃないですか。
お帰りはこちらでとか、それが嫌で最後に締めでそういう風に考えました。







真 
有難うございます。
じゃあちょっとここで、
趣味の事お伺いしたいんですが?


 高
若い時はね、車レースやらジェットスキーやら色々しましたけど、この歳なったらね(笑)。
やることがもう興味あるちゅうたら別になんもないし。
ただ唯一未だに車は好きですね。
車ぐらいですね。
ただ、普段はほとんど車に乗らないんで。
ずっと仕事の車が多いんで。
ただ家帰ったら見て楽しむとか、それ位ですかね。


真 
ちなみにちらっと聞いたのは
ご旅行もお好きだとか。



↑高山社長が撮影した沖縄の風景写真1



 高
沖縄のことですね。
年に1回家族で行ってます。


真 
それは?



↑高山社長が撮影した沖縄の風景写真2



 高
9月末位に旅行に行くんですが、沖縄以外は行かないです。
石垣か宮古島か、どっちかですね。


真 
メインは何しに行かれるんでしょう?



↑スキューバダイビング中に高山社長が撮影1
左から、高山社長の奥様、ご子息


 高
スキューバダイビングですね。
それも年1回ですけど。
ハハッ(笑)。


真 
何人位でいかはるんですか?


 高
うち、娘、家族で、孫とか合わせて9人10人で行って、潜る人は潜って。
それが楽しみですね。


真 
潜るっていうのは、趣味の一つだったり、ストレス発散だったり?



↑スキューバダイビング中に高山社長が撮影2



 高
そうですね。
でもダイビングの免許取ろうとも思わない(笑)。
僕の性格上、どっぷりハマったら、トコトンいっちゃうんですよ。
だから僕、しないんですよ。
だから行って観光で、体験ダイビングで遊ぶ程度みたいな。
自分で分かるんで(笑)。
もうハマったら「もう移住してしまえ!」とか(笑)。


真 
あっはっはっは(笑)。それはそれで面白いですけどね(笑)。



↑スキューバダイビング中に高山社長が撮影3



 高
だからもう、よう言われるんですよ。
体験ダイビングに行って、免許持ってるんですか?って言われるんですよ。
「いや持ってないですから」って。遊びでやってるだけなんでみたいな。
どっぷりハマらないように、行った時だけ、家族と一緒に。
家族が余計好きなんで、海が。
だから皆揃って行くくみたいな。


真 
家族と揃って過ごすのが好きなのか、スキューバが好きなのか?


 高
皆、海が好き。
子どもが4人いるんですけど、下3人が海が好きなんですよ。
そしたら家族皆で行こかっていって。
僕の嫁も好きなんですよ。
孫も喜びますし。


真 
旅行が好きなんですか?



↑高山社長が撮影した沖縄の風景写真3



 高
基本旅行は嫌いなんです(笑)。
あっはっはっはっは(笑)。
嫌いなんですけど、海が大好きで、綺麗なのはやっぱり南の方。
だから年に1回唯一。
行って空間、空気、空と海を楽しんだら、ついでに、スキューバを楽しむ感じで。







真 
話を変えますね。
今ここのスタッフさんは
何人位いらっしゃるんですか?


 高
僕入れて、8名ですね。


真 
ものづくりについて、
こんな風になったらいいな
という事ってありますか?







 高
僕の希望言うたらおかしいですけど、若い子は仕事に対して舐め過ぎかなと思う所があって、だから僕が入れようと思っても入れられない。
それが無くなったらエエなとは思いますね。
ものづくりっちゅうのは、この業界じゃなくても簡単な事じゃないんで。
だから、他の業界でも、多分若い子がおれへん廃業される方もいらっしゃると思うんすけど。
そういうのが無くなったらいいなと思うんですけどね。
未だに三ツ葉シューズで募集はかけてますけど、何人か面接しましたけど、アカンなって。
やる以上は徹底したいって思いますんでね。
引き続き頑張っていきたいと思います。


真 

有難うございます。
以上でインタビューを終わります。


 高
有難うございました。




今回高山社長が履いているモデル:
サンプル品(類似商品/CJBF5138)












お客様の為に、「生野のものづくり」をもっと良くしたい、そして「自分自身の技術」ももっと上げたという向上心を持ってらっしゃるのだと感じる取材・編集となる。
インタビュー中、あえて強い言葉を使う高山社長の言葉は、自分にも叱咤し、更なる飛躍を願う、ゆるがない思いを感じた。
個性豊かな熱い生野の職人に弊社は支えられリゲッタシリーズが作られている事を、本記事でより知って頂ければと願う。






vol.1はコチラ




全体企画・構成・
インタビュアー・編集:
真田 貴仁

ライター・カメラマン:
中河 有紀子

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